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適正な録音をするために

音声などの入力レベルを適正に調整することが録音では大変重要な要素であることは KG-ACARS で 機影を追う や 音声を認識させてみよう  などのページで説明しました。
音声入力レベルが高すぎるといわゆる 「音割れ」 や、ノイズが乗ったりします。また低すぎてもアプリケーションソフトが反応しなかったり、音量を上げるような補正をすると装置特有の潜在的なノイズも同時に増強されて結局 S/N比が悪くなり、その後の音声の解析処理に悪影響を与えます。
そのため、適切にレベル調整をするひとつの手段として SoundEngine の活用 のページで SounEngine を使う方法を紹介しました。
この方法はオーディオデバイスの設定、音声波形の確認、レベルの調整などでは強力なツールですが、いちいち立ち上げるのが面倒ですし、ウインドウも大 きくて邪魔になります。また常駐メモリーも多く使用します。

そこで、もっと簡単なレベル調整のツールはないか探した結果、「DeskTopLevelMeter」 というソフトを見つけましたので、その使い方について説明したいと思います。
このソフトは録音レベルをメーターに表示するだけですが、常駐メモリーも比較的少なく、表示サイズも自由に変えられ、縦型、横型のいずれにもでき、コ ンパクトな形でスクリーン上で邪魔にならないでしょう。
  1. まず、DeskTopLevelMeter のページから DeskTopLevelMeter ver.0.30 というファイルをダウンロードします。
  2. ダウンロードした dtlm030.lzh ファイルを解凍してできたフォルダーを適当な位置に置きます。
  3. そのフォルダーの中にある DeskTopLevelMeter.exe と いうファイルから起動すると下図の一番左のようなメーターが表示されます。 ウインドウの大きさは4隅あるいは4辺をマウスでつかんで動かせば自由に変更できます。




          
      

  1. メーター上の右クリックで表示されるメニューから (上図の中央)
    • スケール(S)では -90dB/-60dB/-48dB/-24dB/-12dB の5段階から設定します。 
    • ピークメーター(1) に設定します 。 
    • 手前に表示(T) に設定します。  
    • 終了(X)でこのウインドウを閉じます。
  2. 設定(P)をクリックすると上図の右端のようなウインドウが表示されます。 
    • 入力デバイス(D)で録音したい入力デバイスを一覧から選びます。
    • サンプリングレート(R)でサンプリングレートを一覧から選びます。
    • インターバル(I)でメーター表示の更新間隔を一覧から指定します。短いほどレスポンス(反応)が速くなります。
    • 色1、色2、色3 はピーク値を表す線の色を枠内を左クリックして好みの色に設定できます。
    • しきい値は色のの変わる値を入力し ます。  
    • 「OK」で設定を終わります。
  3. レベルメータの上にマウスを置きダブルクリックすると表示を開始します。同じようにダブルクリックすると停止します。
    レベル調整は 「スタート」⇒「コントロールパネル」⇒「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」⇒「オーディオ」⇒「録音・既定のデバイス・一覧から設定」⇒「音量」⇒「録音コン トロール」を表示させ、レベル調整したいデバイスの「選択」にチェックし、スライダーをメータを見ながら調整します。
    このとき、ピーク値が-6db から -3db の範囲内にあるのが一般的に良いとされています。  したがって上記の手順でしきい値 を設定しましたが、色1から色2に変わる値を 
    -6db 、色2から色3に変わる値を -3db に設定しておくとよいでしょう。

     この ページ 終わり


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