へ戻る
SoundEngine
の 活用
SoundEngine はもともと波形編集を目的としたア プリケーションですが、その機能を使いいろいろな活用方法があります。
「
KG-ACARS で機影を追う
」
のページでも説明しましたが、SoundEngine を利用して、オーディオデバイスが正しく設定されているか、録音レベルメーターを使って音量レベル調整は適切か、またノイズが乗っていないかなど、音声信号が正常に入力さ れているかどうか確認することができます。
入力ラインによって録音結果がどの程度違うか、調べた結果をこのページの終りのほうに載せておきました。
なお、音量レベルの調整だけならば
DeskTopLevelMeter
というコンパクトなソフトがあります。詳細は
「適正な録音をするために」
のページを参照してください。
ここでは、
SoundEngine
を使いホームページなどでバックグラウンドで演奏されている 音楽をファイルに保存する方法について説明します。
ストリーミング形式で送信される 「MP3ファイル」 などは通常、特殊な技法を使わないと、ファイルに取り込むことができませんが、このようなファイルでもこのソフトを利用すると間単にダウンロードする ことができます。
ただし、音楽を流しながら録音するため、その曲を演奏している間録音を続けなければならないので時間がかかるのが欠点ですが、そのかわり通常の方法で はダウンロードできない曲でも、音さえでていればすべてダウンロードできます。
まず録音のための入力設定をします。
SoundEngine を起動し、「録音タブ」 を押して録音モードに切り替えた後、「録音デバイス」 で使用する録音デバイスを選択します。
ついで、「録音ライン」 から録音したい入力ラインを選択します。
以上で設定は終わりです。
つぎに録音をします。
SoundEngine のメニューバーの 「フォルダータブ」 をクリックし、作業フォルダー、録音フォルダー、設定フォル ダーを確認しておきます。 「録音フォルダー」 は自由に設定できます。
次に 「録音タブ」 をクリックして、録音のための画面に変更します。ここで 「録音準備ボタン」 が押された状態なら、右端にある録音レベルメータに現在の音量が示されています。
音がでているのに、録音レベルメーターが動いていないときは「録音準備ボタン」 を押します。
ホームページのストリーミング形式で流れている音楽や、CD などは聴きながら SoundEngine の 「録音音量スラーダー」 で調整します。マイクの場合はテスト的に発声しながら調整します。
録音のもっとも重要な事項のひとつに入力レベルの設定があります。波形のピーク (最大レベル)が 録音レベルメータの
-3db
から
-6db
の 範囲を越えないのがと良いとされています。これを越えてメーターの上端に達すると音が俗にいう割れたり、ノイズが入ったりします。録音レベルメーターの上 で右クリックす ると、下のように表示範囲を変更できるようになります。 適切なレンジを選びます。「ピーク(P)」をチェックします。
音の変化をメーターを見ながら、ピーク値が
-3db
から
-6db
の範囲、すなわち
色の範囲を超えないよう に 「録音音量スラーダー」 を調整します。また音量が小さ過ぎてもノイズが入りやすいので適正に調整します。
音量が調整できたら 「録音準備ボタン」 のすぐ右にある 「録音開始ボタン」 を押して録音を開始します。録音を一時的に止めたいときは 「録音開始ボタン」 を押します。再開したいときは、もう一度押すと再開します。
「録音準備ボタン」 を押すとすぐに波形が表示され、再生が始まります。
続いて波形編集します。当然、SoundEngineの録音開始指示から、取り込みたい音が始まるまで若干時間がかかったはずですから余分の音が入っているでしょう。それ を削除します。
また録音の終わりのほうでも取り込みたい音が終わってから、SoundEngine の録音停止まで若干時間がかかったりするかもしれません。この部分を編集で削除します。
このように不必要な部分を削除したり、音量などを修正してから、「ファイル」⇒「名前をつけて保存」でこのデータを保存します。
以上で録音は終わりです。
録音後、保存した曲にフェードインやフェードアウトをかけたり、ナレーションをミックスしたりして楽しんでください。
各種入力デバイスのテスト結果
録音で使用される入力機器、オーディオデバイスによって録音される音質がどのように違うかテストし てみましたので、その結果をここに載せておきます。
入力機器として
ヘッドセット
卓上マイクロフォン
オー ディオデバイスとして
USB接続の
Creative SB Extigy
USB接続の
USB
Audio Adapter
PC内臓の
Avance AC97 Audio
の いろいろな組み合わせについてテストしました。結果は下図のとおりです。
録音した音声の波形を調べるため、別のソフト
「
WASP
」
を使用してみました。
この
「WASP」
は波形以外の分析もできる優れものです。例えば基本周波数などが表示されるので ハム音 (60ヘルツ)の混入がよくわかります。ここでは波形だけを示してあります。
入力音声は
「
PC にしゃべらせてみよう
」
のページで紹介した
「おしゃべりテキスト」
に
"本日は晴天なり”
と書き込み、しゃべらせて録音しました。(
元 の音声を聞いてみる
)
ヘッドセット と USB接続の入力デバイス
[ Creative SB Extigy ]
を使用
(
聞い てみる
)
ヘッドセット と USB接続の入力デバイス
[ USB Audio Adapter ]
を使用 (
聞いてみる
)
ヘッドセット と PC内臓の入力デバイス
[ Avance AC97 Audio ]
を使用 (
聞いてみる
)
卓上マイク と USB接続の入力デバイス
[ Creative SB Extigy ]
を使用 (
聞いてみ る
)
卓上マイク と USB接続の入力デバイス
[ USB Audio Adapter ]
を使用 (
聞いてみる
)
卓上マイク と PC内臓の入力デバイス
[ Avance AC97 Audio ]
を使用 (
聞いてみる
)
上 の結果から、やっぱり
ヘッドセット
と USB接続の
Creative SB Extigy
または
USB Audio Adapter
の 組み合わせが最もよい結果を示しました。
卓上マイクロフォン
は置かれたテーブルから伝わる振動や、反響、周囲の雑音を拾いやす く、60ヘルツのハム音が目立ちました。
私のPCの内臓のデバイスの
Avance AC97 Audio
は、以前から調子が悪く、PC内部の干渉と思われるノイズが顕著でした。
☆☆☆
このページ 終わり
☆☆☆